コモンイベント入門1

目次

コモンイベントとは

ウディタでゲームを作るうえで、最も大切と言っても過言ではない要素。コモンイベントについて解説します。

コモンイベントとは”命令”の集まりです。

命令というのは”1+3の計算をしろ!”とか、”この画像を表示しろ!”といったものです。

ウディタではこのような命令のことを“イベントコマンド”とか“コマンド”と言ったりします。

コマンドを集めて「戦闘」だとか「メニュー」といった「コモンイベント」を作り、

その「コモンイベント」を呼び出すことでゲームの流れを作り上げていきます。

コマンドエディタを開こう

コモンイベントはどこで作ればいいのでしょうか。

ここをクリックすると、”コマンドエディタ”というコモンイベントを編集する画面が出てきます。

この画面の右側にイベントコマンドを配置していくことで、コモンイベントを作っていきます。

ゲームを作るうえで、一番お世話になる画面です。早速使っていきたいと思います。

下にある”イベントコマンド入力ウィンドウ表示”を押すと、コモンイベントの挿入画面が表示されます。

左側の欄がコマンドの種類です。

ここからコマンドを選び、右側で内容を設定。

“入力”を押すことで、コマンドが挿入されます。

コマンドエディタを使ってみよう

1番簡単な文章の表示を使って、コモンイベントを理解していきましょう。

プログラミングの解説本なんかでは、最初にすることは「Hello World」の画面への表示と相場が決まっているので

最初のコモンイベントは「Hello world」を文章表示で描画することにしましょう。

イベントコマンド入力ウィンドウから、文章の表示を選んでください。

これはその名のとおり、文章を表示するためのコマンドです。

ただ文字を表示されるだけではなく、Enterキーを押すまで次のコマンドに進まない性質や、

下に入力待ちのカーソルが出る性質などがあります。

右側に「Hello world」とタイピングして、  入力 を押してみてください。

コマンドが入力されます。

■文章の表示:Hello world

これを実行してみたいのですが、あくまで書いただけなのでゲームを起動してもこのコモンイベントは無視されます。

コモンイベントは、「このコモンイベントを実行しろ」と言われて初めて動くからです。

今回は「自動実行」でこのコモンイベントを呼び出します。

「呼び出しのみ」になっているところのプルダウンから、「自動実行を選択してください。」

これは、簡単に言うとゲームが起動した瞬間に、自動的に繰り返し実行されるようになります。

“OK”を押したらテストプレイしてみましょう。

「Hallo world」と表示されるはずです。

Enterを押しても繰り返されるのは、自動実行にしているからです。ウィンドウの×印で閉じてしまいましょう。

次に、文章の表示で「ようこそ。ウディタの世界へ」を「Hello world」の下に追加してみてください。

■文章の表示:Hello world
■文章の表示:ようこそ。ウディタの世界へ

これを実行すると、「Hallo world」と表示された後に、「ようこそ。ウディタの世界へ」と表示されます。

ウディタのコマンドは、上から下へと逐一実行されます。

「ようこそ。ウディタの世界へ」の後にもう一度「Hallo world」と表示されるのは、先ほど書いた通り「自動実行」の性質です。

上から下へ実行され、すべてのコマンドが終了したので、最初に戻ってまた実行されているわけです。

本当にさわりだけですが、コモンイベントがどういうものか分かりましたでしょうか?

ここから徐々に、「変数入門」や「条件入門」の回でも、少しずつコモンイベントの使い方を解説していきます。