コモンイベント入門2

目次

コモンセルフ変数の種類

前回の条件分岐入門で、宿屋のイベントを作りました。

あれは料金が固定で100円でしたが、200円の宿屋や300円の宿屋を作りたくなったらどうするのでしょうか。

200円、300円の宿屋コモンイベントを別につくりますか?そんなことはバカバカしいですよね。

料金以外は同じでいいので、料金の部分を自由に設定できるようにすればいいのです。

変数入門の最後で、コモンセルフ半数のCself0~10は使わないでくださいと言いました。

それはCself0~10はそれ以降のコモンセルフ変数と大きな違いがあるからです。

まず、このコモンイベントエディタの、セルフ変数使用状況をクリックしてください。

するとコモンセルフ変数の一覧が表示されます。

ここで変数の名前を付けることもできます。多くの場合一括で設定できるこちらを名前付けには使うでしょう。

赤枠、青枠、緑枠に分けました。

コモンセルフ変数は、このように分類することができます。

緑枠で示した10番から99番は、特に意識して使わなくても良い部分です。

ただ、10~14番は計算途中の値を入れるために「一時変数」などと名前をつけて

変数を使いまわすことが多いです。

青枠で囲ったところは「文字列変数」という文字列を入れる変数となります。

混乱を防ぐために変数入門では言いませんでしたが、変数は数値だけではなく文字列も入れられます。

ただし、文字列は文字列変数という変数にしか代入できません。

コモンセルフ変数では、青枠の5番~9番のみが文字列変数となります。

そして青枠を含んだ赤枠の部分が、今回のキモとなります。

宿屋の料金を変更できるようにする

赤枠の部分。つまりCself0~9の最大の特徴。それは

マップイベントから呼び出した時に、初期値をマップイベントから設定できるということです。

どういうことでしょうか。

赤枠内の”設定”をクリックします。

チェックボックスに✔し、変数名を入力して”OK”を押します。

これでCself[0]は、マップイベントから初期値を設定できるようになりました。

100と設定していたところをCself[0]に置き換えます。

メッセージも書き足しています。

■文章:あなたは今、\v[0]円持っています。/n宿屋の料金は\cself[0]円です。
■条件分岐(変数):【1】V0[お金]が Cself0[料金] 以上
-◇分岐:【1】[V0[お金]が100以上]の場合↓
┃■文章:どうぞごゆっくりお休みください。
┃■変数操作:V0[お金] -= Cself0[料金] + 0
┃■
-◇上記以外
┃■文章:申し訳ありませんがお金が足りません。
┃■
◇分岐終了◇

これをマップイベントで呼び出します

マップイベントを編集します。

マップイベントの宿屋のイベントをダブルクリックして。マップイベントエディタを開きます。

料金確認のメッセージはコモンイベントのほうに入れたので消しました。

コマンドのダブルクリックで、イベントコマンド修正画面が出てきます。

この「料金」を設定することで、宿屋のコモンイベントのCself0が設定した値になり呼び出されます。

宿屋を3つ設置してみました。

左側から10、100、500円に設定してあります。

テストプレイはこんな感じです。

料金を自由に設定できる宿屋のコモンイベントができました!

どうでしょう。使い方がわかりましたでしょうか。

これが基本的なコモンイベントの使い方になります。