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条件分岐とはなにか
条件分岐とはその名のとおり、条件によって処理を分岐させるものです。
この場合の条件とは、変数の大小などです。
RPGの宿屋を考えてみましょう
宿屋に泊まるのに100円かかるとします。
このとき、もし所持金が80円しかなかったら、
『残念ですがお金がたりません』
なんて断られたりしますよね。
逆にお金が1000円だったら
『ご利用ありがとうございます』
となることでしょう。
さて、この2つのメッセージの、”分岐”は、何が”条件”になっているでしょうか。
考えるでもなく、「所持金」が「100円以上」か「100円未満」かです。
宿屋のコモンイベントを作ってみよう
宿屋のコモンイベントを作ります。
コモンイベントの名前を付けます。
まず、「お金」の変数を作りましょう。
「お金」の変数には「通常変数」というものを使いたいと思います。
変数入門で使っていたのは「コモンセルフ変数」と呼ばれるものです。
「コモンセルフ変数」は、原則そのコモンイベント内でしか使えませんが、「通常変数」はどこからでも扱うことができます。
通常変数に「お金」と名前をつけます。
条件分岐を選んだら次のように編集してください。
次に、文章の表示と変数の操作で次のようなコマンドを挿入してください。
そうしたら、起動条件が「呼び出し」になっていることを確認して “
宿屋のコモンイベントを呼び出そう
宿屋をマップに作っていきます。
まず、ここをクリックしてください。
これで、マップに「マップイベント」というものが置けるようになります。
町にいる人や、ドアなどが「マップイベント」です。
マップエディタ上の、宿屋を作りたいマスをダブルクリックしてください。
するとその場所にマップイベントが作られ、マップイベントエディタが表示されます。
左からコモンイベントを選んで次のように編集して”
グラフィックを設定します。サンプルゲームから適当に持ってきました。Dataフォルダに移動させてくださいね!
そして、所持金と料金を表示する文章を追加しました。
「\n」は改行を意味する特殊記号です。改行すると自動的に入力されます。
通常変数の0番であるV[0]を表示する特殊文字は、\v[0]です。
このように、通常変数はマップイベントからでも簡単に参照できます。
これはコモンイベントセルフ変数にはない利点です。
それでは、
Enterキーで話しかけるとこのようになります。
変数V[0]は、まだ何も代入していないので値は0になっています。
このままだといつまでたっても泊まれないので、お金をくれる人を作りましょう。
これで、話しかけるたびに9円をくれるニワトリができました。
ニワトリと宿屋を行き来してみてください。100円を超えるとメッセージが変わり、所持金が100引かれるはずです。
条件分岐の種類
ウディタでは7種類の条件式を使うことができます。
上の6つは名前の通りなので説明は必要ないと思います。
「ビット積を満たす」は、知っていると非常に便利な機能ですが、初級の範囲ではないので説明は省きます。
また、条件式の右辺にも変数を使うことができます。
変数と変数を比べ、分岐させることもできるのです。