blenderは他のソフトと操作方法が大きく異なる箇所が多く、使い慣れるまで非常に扱いづらいソフトでした。
しかしバージョン2.8では大幅に改善され、ほかのソフトと同じような操作感覚で扱えるようになりました。
初心者が始めるには絶好の機会ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
まず初めに、基本的な最低限の操作方法や、blenderの使い方を紹介します。
画面構成
blenderは、デフォルト(初期設定)では以下のような画面構成になっています。
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トップバー
メニューとワークスペースが表示されます。
3Dビュー
3Dオブジェクトやカメラ、光源が表示される領域です。
アウトライナー
オブジェクトの一覧が、階層構造でここに表示されます。
オブジェクトとは、3Dモデルやカメラ、光源などのことです。
プロパティ
選択中のオブジェクトに関する設定をここで行います。
3Dオブジェクトなら、マテリアル(材質)、光源なら明るさなどをここから設定できます。
また、選択中のツールの設定を行ったりもします。
タイムライン
アニメーションなど、時間経過で変化させるときでに使うウィンドウです。
ステータスバー
現在、マウス操作で何が出来るかが表示されます。
ツールやホバー位置などで変化します。
3Dビュー内の視点移動
ナビゲーション
右上のナビゲーションから動かせます。
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左から、「投影方法」「カメラ視点」「移動」「ズーム」「回転」
となっています。
ホイールボタン
3Dビューの視点動かすには、マウスのホイールボタンを使うのが一般的です。
中クリックしながら動かすと、視点が回転します。
Shiftを押しながら 中クリックでカーソルを動かすと、視点が上下左右に移動します。
altを押しながら 中クリックでカーソルを動かすと、ズームができます。
ホイールボタンがクリックできないタイプのマウスをお持ちの方は、買うことをお勧めします。
一応使わなくてもよくなる設定方法はありますが、ホイールボタンのほうが確実に扱いやすいです。
テンキー
テンキーを使うことで、真上や真横からの視点に一括で変更できます。
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7:真上 | 8 :↑15 °回転 | 9:視点の反転 |
4:←15 °回転 | 5:投影方法の切り替え | 6 :→に15 °回転 |
1:正面 | 2:↓15 °回転 | 3:右正面 |
0:カメラ視点 |
投影方法は”透視投影”と”並行投影”の2つです。
“透視投影”は、遠くにあるのが小さく見える見え方です。
“並行投影”は、距離にかかわらず物体が同じ大きさに見えます。
こちらも、テンキーが無い方は、買うことをお勧めします。
モード
blenderの3Dビューにはいくつかのモードがあります。
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それぞれで編集できる対象やツールなどが異なります。
主に最初に使うことにになるのは、”オブジェクトモード(Object Mode)”と”編集モード(Edit Mode)”です。
モードは重要な機能なので、詳しい説明は別ページに回します。
オブジェクトの追加
3Dの立体物やカメラ、光源などを、blenderでは「オブジェクト」といいます。
左上のこの箇所から、様々なオブジェクトを追加できます。

ワークスペース
“画面レイアウトのプリセット”という説明がわかりやすいかと思います。
blenderには様々なエリアがあり、それらを組み合わせて一つの画面レイアウトを構成します。
デフォルトでは”Layout” “Modeling” “Sculpting”など10個のワークスペースがタブとして並んでいます。

タブをクリックすることで、その画面レイアウトにすぐに移動できます。
一番右の”+”ボタンから、さらにワークスペースのプリセットを読み込めます。
エリア(画面)の分割と統合、編集
blenderの画面(エリア)は細かく分割させることができます。
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画面構成で説明した「3Dビュー」や「アウトライナー」なども、この分割によって配置されています。
エリア分割の方法
エリアの境目を右クリックすることで、エリアの分割と統合のメニューが出てきます。

分割
分割線が出てきますので、クリックすることで分割されます。

水平のエリア境界をクリックすれば、垂直に分割させることもできます。
統合
を選ぶと矢印が表示されるので、統合したい方向にマウスを動かしクリックすれば統合できます。

エディタータイプの設定
エリアごとの左上から、そのエリアのエディタータイプを選べます。

「3Dビューポート」や、「アウトライナー」などが選べるのがわかりますね。
自分の使いやすいような画面構成にしたり、立体を三面方向から見るなんてことにも使えます。
” ツールバー ” と “サブメニュー”

TキーとNキーがショートカットになっていることから、”Tメニュー”と”Nメニュー”とも呼ばれています。
ツールバー
2.7まではツールシェルフという名前でした。
左側のシェルで、ショートカットはTです。
選択中のモードで使えるツール類が表示されます。
オブジェクトモードなら、移動や回転のツールが
エディットモードなら、押し出しやベベルといったツールが表示されます。
サブメニュー
2.7まではプロパティシェルフという名前でした。
右側にあるメニューでです、ショートカットはNです。
こちらもモードによって変化します。
選択中の頂点の座標を移動さ、3Dカーソルの座標の数値指定、視点回転の中心変更などはこのメニューです。
3Dカーソル
原点にある赤白の浮き輪みたいなものが3Dカーソルです。
オブジェクトを追加したときには、この3Dカーソルの位置に追加されます。
回転や移動の中心にしたりと、なかなかに便利な機能です。
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Shift + Sで、原点や選択した面や辺、頂点に移動させるためのメニューが出てきます
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数値指定 はプロパティシェルフのViewの3D Cursorの欄でできます。

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